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目に良い栄養素とは?

目によいビタミン、毛様体に効くカルシウム。

 目によい栄養素のトップバッターは、ビタミンAです。ビタミンAが不足すると、目の光を感じる能力が低くなり、視力低下につながります。
 ビタミンAといえば、日本人に古くから親しまれてきた「うなぎ」が代表格でしょう。この他にも、レバーや牛乳、卵黄などに多く含まれています。

 また、黄緑色野菜に含まれているベータカロチンも重要です。ベータカロチンは、体内に取り込まれると、ビタミンAに変化するからです。
 筋肉や神経の疲労回復には、ビタミンB群が大切です。視力低下の原因である毛様体筋も、このビタミンB群なしには回復することはありません。さらに、目の周囲に張り巡らされた末梢神経や、光刺激を脳に伝達する視神経の疲労を防止する効果を発揮してくれます。ビタミンB群を多く含む食品の代表格は、豆腐、のり、豚肉、牛肉、鶏肉、牛乳、卵黄などです。
 目の網膜や視神経などの重要な組織に分布している栄養素、タウリンも、視力回復に効果があるとされています。タウリンは、牡蠣やエビ、イカ、タコに多く含まれています。
 ビタミンと同様、ミネラルの摂取も重要です。ミネラルの中で視力回復に重要なものは、亜鉛でしょう。体内で最も亜鉛が多く含まれているところは、実は目の網膜だからです。
 また、カルシウムの摂取も積極的に行いといところです。というのは、体内でカルシウムが欠乏すると、毛様体筋の働きが鈍くなり、視力低下を起こすからです。

美味しいエビチリのエビには、タウリンが多く含まれている。

ビタミンB群には、どんなものがあるの?

 

サバ、サケ、大豆、牛乳などに多く含まれているのがビタミンB6。

目視力低下を防ぐB1、B12
 
 ビタミンB1は、糖質(ブドウ糖)をエネルギーに変えるビタミンです。ビタミンB12は、貧血の予防に効果があるビタミンです。不足すると憂うつになるなど、神経や精神に関わる病気につながることも。
 両方とも視神経の働きを高め、視力低下を防ぐ役割をしています。また、目の疲労回復にも役立ちます。ともに豚肉やサバなどにたっぷり含まれています。
 
目の充血や疲れに効くB2

 
 ビタミンB2は、糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変えるために大切なビタミンです。目に関しては網膜の働きを助け、目の充血を解消したり、視力回復にも効果があります。レバーや納豆、卵、ノリなどに多く含まれています。
 
B6はたんぱく質の吸収を促進
 
 ビタミンB6は、たんぱく質や脂肪の代謝に欠かせない栄養素です。目の調節機能をつかさどる水晶体と毛様体筋の主成分であるたんぱく質の吸収に不可欠だといわれています。大豆や牛乳、サバ、サケなどに多く含まれています。

目に良いと話題のアントシアニン、ルテインとは?

 抗酸化作用が高いアントシアニン

 
 目に良い食材として、注目が高いブルーベリー。ブルーベリーの青紫色が目にいいとされ、これは「アントシアニン色素」というフラボノイド一種。フラボノイドには、抗酸化作用があります。老化に関わる白内障や加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)などの発症リスクを減らす役割をします。欧米では高齢者の視力低下の第一位の病気になっているのが加齢黄斑変性症です。日本でも増加して問題になっています。
 このブルーベリーと並んでアントシアニンが豊富な果物に「カシス」があります。このカシスアントシアニン(カシスに含まれるアントシニアン)」には、「ピントフリーズ現象」を改善するはたらきがあります。これは、眼精疲労の改善を示すもので、現在目に良いとうたわれているブルーベリーにはない、注目すべき効用です。
 また抹消血流を活発にさせるはたらきにより、筋肉のコリをほぐす効用も確認されています。とくに目や腰に対しては、摂取することでパソコン使用後の疲労具合を軽減させることが明らかになっています。
 また、アントシアニンが一般栽培種のブルーベリーに比べて2~5倍多く含まれているといわれているのが「ビルベリー」です。
アントシアニンは、視力を高める働きがあることもよく知られています。暗闇での視力「夜間視力」や、暗闇で目を順応させる「暗順応」(あんじゅんのう)を高めたり、網膜の機能を高める作用もあるとされています。
 これは網膜にあるロドプシンという赤いたんぱく質とかかわりがあります。ロドプシンは目に入った光を信号に変え、その信号が脳に伝わることにより光の明暗がわかるようになります。アントシアニンは、ロドプシンの再生を助ける働きをすることから、視力の低下を防ぎ、目の疲れや視力回復にいいといわれているのです。

 

視力低下の予防効果も期待できるルティン

 
「ルティン」は、カロテノイドという野菜や果物、海草などの食品に含まれる色素の一種。黄色や赤などの色素の構成成分で、抗酸化作用や抗がん作用も報告されています。
ルティンは、人間の体内で目の網膜だけに含まれています。とくに、視力を出す中心網膜を守る色素で「黄斑」にルティンが多く、紫外線から黄斑部を守り、また近視性黄斑変性症、高齢になった時の加齢性黄斑変性症などの病気予防に効果的です。
 ルティンはほうれん草やブロッコリーに豊富に含まれています。
 
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ルティンにはピントフリーズ現象を改善する働きがあるといわれている。